TOP 日日是自然 vol.3
自然とともに生きることの豊かさは、
昔から人々の暮らしの中に息づいてきました。
けれども忙しい日々の中で、その小さな幸せや感動を
見過ごしてしまいがちです。
人生にはどんな日にも意味があり、自然とともにある
暮らしにこそ幸せの種があります。
『日日是自然』は、四季折々の恵みや先人の知恵、
心と体を整える暮らしのヒントを通じて、
日常に自然を取り戻すきっかけになればと願っています。
小さな気づきが、大きなやすらぎにつながりますように。

睡眠

想像してください。「あ〜よく寝た〜!」と軽く伸びをしながら、すっきり目覚める朝を。そんな日は頭が冴え、仕事や身体のパフォーマンスも上がり、気持ちにも余裕が生まれます。睡眠は私たちにとって欠かせない生理現象。その質が日中の「わたし」を大きく左右します。

家事や育児、仕事に追われ、睡眠時間を削って頑張っていた時期が私にもありました。交感神経が働きっぱなしで深く眠れず、疲労とストレスは少しずつ蓄積。「このままでは壊れる」と感じたことが、睡眠を見直すきっかけでした。

深い睡眠(ノンレム睡眠)は脳と身体の休息時間。成長ホルモンを分泌させ細胞の修復や代謝の調整をします。浅めの睡眠(レム睡眠)は身体は緩んでいるけど脳は活発な状態で、夢を見るのはこの時です。浅いから良くないというわけではなく、この時間頭の中は覚醒して脳の老廃物を排除したり、脳内データを整理してストレスを解消させ記憶を定着させるという事まで行われます。

大切なのは睡眠時間の長さだけでなく〝質〞。質が整えば、翌朝の目覚めは驚くほど変わります。どちらもバランスよく質の良い睡眠ができれば、生まれ変わったような朝を迎えられそうな気がします。

「多忙で睡眠時間が短い」「夜型の生活」などの習慣があったり、「疲れが取れない」「日中ボーっとする」「鬱っぽい」などの症状があれば、一番身近な睡眠という生活習慣を見直す事をおすすめします。

住まいの環境を整え、生活習慣を見直し夜は刺激を減らしましょう。布団に入ったら深い呼吸を数回。首や背骨、股関節をゆるめる簡単なヨガも効果的。睡眠を侮ることなかれ。良質な睡眠で元気な毎日を。

今夜からできる眠る前のかんたんヨガ

日中に忙しく動いていた心身頭を緩ませましょう。ヨガのゆったりとした呼吸で自律神経にアプローチし、交換神経から副交感神経優位にさせる事でリラックスモードに入り快眠に導きます。

「寝なければ」「リラックスしなければ」などという、「ねばねば」はいりません。心地のよい呼吸と身体に意識を向けて行いましょう。


◎キャット&カウ
①四つ這いになったら、吐きながらおへそを覗き込むようにして背骨全体を丸く伸ばします。この時肩甲骨の間が1番高い位置に来るようにします。
②次に吸いながら、体の前面を伸ばすように背骨を反り上げて斜め上を見ます。この時顎を上げすぎて首の後ろが潰れないように。
③呼吸に合わせて3〜5回続けます。


◎チャイルドポーズ
①正座の状態から両手を肩幅で前の床に置き、吐く息と共に手のひらを前に滑らせ、そのまま上体も伏せていきます。(膝の間を開いてもOK)
②額を床に置いて、体の重みを全て床に委ね、ゆったりとした呼吸を5呼吸ほど繰り返しましょう。
③起き上がってくる時は吸う息と共に、おへそから持ち上げていくようにします。背骨を下からひとつずつ積み上げて、最後に顔が正面を向くように背骨の上に頭を乗せて正座に戻ります。


◎仰向け合蹠のポーズ
①仰向けになり両膝を立てます。
②膝を左右に開き、足の裏同士を合わせて合蹠(がっせき)します。
③手のひらを鼠蹊部(そけいぶ)に当てて、ゆったりした呼吸を5呼吸ほど繰り返しましょう。


※吸う息よりも吐く息を長くしてみましょう。
※余分な力が入っていないか自分の身体を観察します。吐く息と共に緩んでいくイメージを持ちます。